この記事ではラズベリーパイの種類と、用途別の選び方初心者おすすめの入門機を説明しています。種類はたくさんあるので、参考にされてください。

ラズベリーパイの種類

大きく分けて5つの種類があります。

Raspberry Pi シリーズ

迷ったらこれを選べば問題なし、という1番有名かつスタンダードなのがこちらです。手のひらに乗る少し大きめの名刺サイズのシリーズです。Raspberry Pi 4などと数字がついているのでわかりやすく、iPhoneのように、最後についている数字が大きくなるほど新しく高性能です。

microSDに入れたOSを起動し、デスクトップPCのようにも使用できます。価格帯は8,000〜14,000円です。残念ながら近年半導体不足のため、入手が難しくなっています(ご参考: スイッチサイエンス販売ページ)。

Raspberry Pi 4 Model B

このシリーズには、同じ1や3のバージョンでも少し機能の違うリビジョンと呼ばれる派生形があり、1 Model Bや 3 Model A+などとついています。iPhoneでいうと6と6sのような感じです。

バージョン+リビジョン バージョンで共通する機能
1 Model B/A/B+/A+ シングルコア、無線機能なし
2 Model B クアッドコア、無線機能なし
3 Model B/A+/B+ クアッドコア、WiFi、Bluetooth
4 Model B クアッドコア、WiFi、Bluetooth、4Kデュアルモニタ、USB-C電源供給

リビジョンは実際はあまり気にしなくてOkです。というのは、現在購入できるのはほぼRaspberry Pi 4で、そのリビジョンはModel Bの一択しかないからです。

ただしそのラズパイ4Bは、メモリが2GB、4GB、8GBの3種類があります。メモリの選び方はRaspberry Pi 4のメモリの選び方をごらんください。

ラズパイ4Bの主要スペックは以下のようになっています。

Raspberry Pi 4 Model B

SoC Broadcom BCM2711
 CPU クアッドコア64ビットARM-Cortex-A72  @ 1.5GHz
 GPU VideoCore 6 (H.265 4Kp60デコード、 H.264 1080p60デコード、 1080p30エンコード)
メモリ 2/4/8GB
無線 Wi-Fi: 802.11b/g/n/ac,  Bluetooth: 5.0、BLE, Gigabit Ethernet

 

Raspberry Pi 400

キーボード一体型のラズベリーパイです。スペックはRaspberry Pi 4 Model B のメモリ4GBモデルとほぼ同じです。マウスと外部ディスプレイをつなぐとすぐデスクトップPCとして使えるというメリットがありますが、ラズベリーパイ専用のカメラが使えないのが注意点です。microSDに入れたOSを起動して使用するのは同じです。

価格は12,000円です。Raspberry Pi 400は比較的在庫があり、購入できるお店が多いです。

Raspberry Pi 400

Raspberry Pi 400の詳細はRaspberry Pi 400(キーボード一体型ラズパイ)とはをごらんください。

 

Raspberry Pi Zero シリーズ

フリスクのケースサイズの小型のラズベリーパイです。性能は最新のラズベリーパイZero 2 Wでも、ラズベリーパイ4 Model Bの3分の1程度です。上記の2つシリーズと同じく、microSDに入れたOSを起動して使用します。

外部ディスプレイやマウス・キーボードもつなげますが、デスクトップPCとして使用するのはスペック的にかなり厳しく、デスクトップ環境なしのCUIのみで使用を想定したシリーズです。

価格帯は1,700〜2,700円です。

Raspberry Pi Zero 2 W

バージョン 機能
Zero シングルコア、無線機能なし
Zero W シングルコア、WiFi、Bluethooth
Zero WH シングルコア、WiFi、Bluethooth、ヘッダ付き
Zero 2W クアッドコア、WiFi、Bluethooth

WHとWは紛らわしいですが、ヘッダーピンがはんだ付けされてるか、いないか、だけの違いです。Wを買って自分でヘッダーピンをはんだ付けづけすればWHになりますが、はんだ付けが苦手な人はWHを最初から買うと楽、という感じです。

2Wは最近出た最新モデルです。ヘッダーピンはついていませんので、自分ではんだ付けする必要があります。

Zero 2Wの主要スペックは以下のようになっています。

Raspberry Pi Zero 2 W

SoC Broadcom BCM2710A1
 CPU クアッドコア ARM Cortex-A53 64ビット@ 1GHz
 GPU VideoCore 4
メモリ 512MB
無線 WiFi: 2.4GHz 802.11 b/g/n, Bluetooth: 4.2, BLE

Raspberry Pi Zero 2 Wの詳細はRaspberry Pi Zero 2 Wとは?をごらんください。

 

Raspberry Pi Picoシリーズ

Picoシリーズはマイクロコントローラー(マイコン)と呼ばれるコンピューターで、Raspberry Piシリーズ・400・Zeroシリーズとは全く違います。microSDカードスロットがなく、OSを入れて動かすことができません。カメラや外部ディスプレイなどもつなげません。

その代わり、MacやWindowsのPCからさっとプログラムを書き込み、簡単な電子工作やプログラミング学習にすぐ使用できます。

価格帯は700〜1,000円です。

Raspberry Pi Pico

バージョン 機能
Pico 264KB RAM、2MB フラッシュ
Pico H 264KB RAM、2MB フラッシュ、ヘッダー付き
Pico W 264KB RAM、2MB フラッシュ、WiFi

ラズパイPicoの主要スペックは以下のようになっています。

Raspberry Pi Pico

マイクロコントローラー RP2040
 プロセッサー デュアルコアArm Cortex-M0+

Raspberry Pi Picoシリーズの詳細はRaspberry Pi Picoとはおよび、Raspberry Pi (ラズベリーパイ)Pico Wとはをごらんください。

 

Raspberry Pi Compute Module

こちらはeMMCを搭載したmicroSDが不要の、組み込み用途向けに開発されたラズベリーパイです。普段はあまりお目にかかりませんが、デジタルサイネージなどの内部で使用されています。

sharpnecdisplays.euより

用途別の選び方

ラズベリーパイの種類が5つあることを知った上で、用途別にどのシリーズが適しているのかみていきましょう。

じっくり電子工作・プログラミング学習をしたい

この用途ですと、最初にモニター・キーボード・マウスをつなぎ、OSのセットアップをしてPCとして使用もしつつ、40本あるGPIOを活用する使用となるため、Raspberry Pi 4がおすすめです。

メモリは2、4、8GBとありますが、4GBモデルを選んでおけば問題ありません。

 

モニターなしで安くラズパイを始めてみたい

この用途ですと、外部ディスプレイなしでラズパイをネットワーク越しにリモート制御できるSSHという方法を使ってプログラムを作成したり実行しつつ、40本あるGPIOを活用しながらの使用となるため、Raspberry Pi Zero W か 2Wがおすすめです。

無印のZeroは無線の機能がないのと現在は販売されていませんし、今はZero 2 Wが販売されていますので、Zero 2 Wが第一候補になるかと思います。

 

とにかく手っ取り早く電子工作・プログラミングを始めたい

OSとかLinuxはよくわからないけど、電子工作をとにかく始めてみたい。在庫がなくて買えないRaspberry Pi 4なんて待ってられない。そんな場合はRaspberry Pi Pico Hがおすすめです。ピンヘッダーがすでにはんだ付けされていますので、電子回路をサクッと組み立て、Pythonによく似たMicroPythonというプログラミング言語を使い、普段お使いのPCからプログラミングしてすぐ動かすことができます。

「子供にちょっとラズパイをやらせてみたいんだけど、飽きちゃったら困っちゃうな」という用途にもぴったりかと思います。というのはPico Hは1,000円程度で購入できるからです。

 

仕事で使ってみたい

いくつかのモデルを試して、評価してからになるかと思います。組み込み用でもComputer Moduleでなくても、PicoやZeroシリーズが最適というケースもありえます。

 

おすすめのモデル

最後になりますが、ラズパイスクールとしてのおすすめのモデルは2つあります。1つ目はなんと言っても安定のRaspberry Pi 4の4GBです。様々な用途に使用できる万能プレイヤーなので、1台持っていると安心感があります。しかしながら最近は半導体不足でなかなか定価で買うことができません。

そこで2つ目は1,000円以下で購入できるRaspberry Pi Pico Hです。microSDカードへのOSのインストール等は一切不要、Linuxの知識もいりません。お使いのMacかWindowsパソコンで、専用のエディターでPythonプログラムをさっと書いて、ちゃちゃっと動かせます。これは魅力的ではないでしょうか?

Raspberry Pi Pico

 

終わりに

もし用途にピッタリ合うラズパイがどうしても決まらないという場合は、無料で相談も受け付けています。ぜひお問い合わせください😊