ラズベリーパイとWindows PCの間で、簡単にファイルのやりとりを行う方法を解説します。

ラズベリーパイ側の準備

SSH機能の有効かどうか確認します。有効になっていない場合、有効にします。

デスクトップ環境がある場合

ラズパイアイコン → Preferences → Raspberry Pi Configuration の順にクリックします。

設定画面が開きますので、Interfacesをクリックします。

SSHの項目のトグルスイッチが右側になって有効になっているのを確認します。そうでない場合はクリックして有効化します。確認 or 有効化が終わったら、OKボタンをクリックします。

 

ターミナルを使用している場合

以下のコマンドを実行します。

$ sudo raspi-config

設定画面(Raspberry Pi Software Configuration Tool)が開きます。

マウスは使えません! キーボードの↓キーを押して3 Interface Optionsまで移動します。

Enterキーを押すと以下の画面になりますので、↓キーを押して I2 SSHに移動します。

再度Enterキーを押しましょう。SSHを有効化するか聞かれますので、<Yes>にカーソルが合っているのを確認します。

再度Enterキーを押すと、以下のようにSSHが有効されたとの表示になります。

Enterキーを押すと設定画面のトップに戻りますので、↓キーと→キーで 右下の<Finish>まで移動し、Enterキーを押します。Escキーを押して終了することもできます。

 

Windows側の準備

WinSCPのインストール

https://winscp.net/eng/download.php にアクセスし、緑のボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードします。以下のボタンからもダウンロードできます。

ダウンロードしたインストーラーを実行し、WinSCPをインストールします。特に変更する項目はないので、そのままぽちぽちとクリックすればOkです。

 

WinSCPの使い方

WinSCPを起動するとログイン画面が表示されますので、

ホスト名 raspberrypi.local   もしくは 192.168.0.111 などのIPアドレス
ユーザー名 pi もしくは OSインストール時に指定したもの
パスワード ラズパイに指定したパスワード

の3つを入力してログインボタンをクリックします。

ラズパイに接続するまでしばらく待ちます。

初回接続時はホスト鍵の確認画面が表示されますので、はいをクリックします。

ラズパイへの接続が完了すると、このような画面になります。左側がWindows(ローカル)、右側がラズパイ(リモート)です。

ファイルの移動やコピーはドラッグ&ドロップでできます。初回は以下のような確認メッセージが表示されますが、2回目以降は上書き確認メッセージのみ表示されるようになります。

 

おわりに

ラズパイで撮影したカメラ画像や動画をWindows PCにコピーしたり、Windows上で慣れたテキストエディターで作成したプログラムをラズパイにコピーする際に便利なので、ぜひ使ってみてくださいね😊

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