【2026年完全版】ラズベリーパイのOSインストールと初期設定|Raspberry Pi 5対応
購入したばかりのラズベリーパイはデータを保存するストレージ(SSDやHDD)がないパソコンのようなもので、電源を入れただけでは動きません。別途購入したmicroSDカードにRaspberry Pi OSと呼ばれる専用のOSをインストールし、ラズベリーパイに挿入して起動・初期設定して初めて使えるようになります。その手順を初心者の方にでもわかりやすく紹介していきます。

OSインストールと初期設定を、外部モニタ、キーボード、マウスを使わず、PCだけで行う方法が知りたい方は、モニターなしでラズベリーパイのOSインストールと初期設定をごらんください。
①OSインストール前の事前準備
ラズベリーパイの購入
まずはラズベリーパイを購入しましょう。2025年1月現在、容易に購入できるラズベリーパイは Raspberry Pi Zero 2 WH、Raspberry Pi 4、もしくはRaspberry Pi 5となります。ラズパイの購入については ラズベリーパイの通販と店舗での購入 を、ラズパイの種類について詳しく知りたい方は ラズベリーパイの5つの種類、失敗しない選び方、おすすめ入門機 をごらんください。

Raspberry Pi 5 (8GB)
ラズベリーパイの使用スタイルを決める
購入したラズベリーパイをどのように使用するかによって、必要な周辺機器やOSインストール方法が変わります。スタイルとして以下の2つがあります。
(1) モニター、マウス、キーボードを常時接続
特に初心者の方におすすめなのがこの方法です。ラズパイを電子工作やIoT用途だけではなく、デスクトップPCのように使うことができます。

マウス、キーボード、ディスプレイを接続
(2) モニター、マウス、キーボードを接続しない
ラズベリーパイにはACアダプター以外はつながず、MacやWindowsからリモートデスクトップ、もしくはSSHで操作して電子工作やIoT用途向けに使用するスタイルです。慣れた方やLinuxユーザーはこちらの方法のほうが馴染みが深いでしょう。

マウス、キーボード、ディスプレイを接続しない
このスタイルで使用する場合、PCのみでRaspberry Pi OSをセットアップすれば、余計なモニター、マウス、キーボドを購入せずにすみます。モニターなしでラズベリーパイのOSインストールと初期設定をご覧の上、インストールと初期設定を進めてみてください。。
周辺機器の入手
ラズベリーパイの使用スタイルにかかわらず、OSのセットアップにはPC、microSDカード、microSDカードリーダー(USBハブ)、ACアダプターが必要です。加えて、使用スタイル(1)の場合、周辺機器としてHDMIディスプレイ、micoHDMI-HDMIケーブル、USBキーボード・マウスが追加で必要になります。

周辺機器で必要なものについての詳細は ラズベリーパイに何が必要?|周辺機器の選び方 をご参照ください。
②OSのインストール
周辺機器が揃ったらOSのインストールに入っていきましょう。
Raspberry Pi Imagerのダウンロードとインストール
ラズベリーパイのOSをmicroSDカードに書き込みを行う専用ツールとして、Raspberry Pi Imagerという便利なものがあります。このツールをお使いのPCにインストールするところから行います。このRaspberry Pi Imagerは使用スタイルにかかわらず必要です。

まずは以下のURLにアクセスします。
https://www.raspberrypi.com/software/
Raspberry Pi Imagerというセクションがありますので、お使いのPCのOSに応じてDownload for macOSもしくはDownload for Windowsのボタンをクリックし、Imagerのインストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを実行してImagerをPCにインストールします。Macの場合、アイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップします。

使用するラズベリーパイOSの決定
Raspberry Pi OSは、32/64bitの違い、Debianバージョンの違い(TrixieやBookworm)、デスクトップ環境のあり/なし、バンドルソフトのあり/なしから12種類ほど存在します。さらにそれぞれの種類に最新のものから過去のものまで、バージョンが存在します。
Raspberry Pi OSはLinuxディストリビューションと呼ばれるもののひとつで、Debian(デビアン)と呼ばれるLinuxディストリビューションをベースに作られています。ですので、2020年まではRaspberry Pi OSという名前ではなく、Rasbian(ラズビアン)という名前でした。
Debianが更新されるとRaspberry Pi OSも更新され、そのDebianの最新バージョン名がTrixieで、ひとつ前がBookworm、その前のバージョンがBullseyeです。
以下のURLにアクセスすると、12種類のOSを確認できます。
https://www.raspberrypi.com/software/operating-systems/
Compatible with となっている部分を見ると、対応のRaspberry Piの種類とリビジョンが確認できます。ラズパイの種類やリビジョンについては ラズベリーパイの5つの種類、失敗しない選び方、おすすめ入門機 をごらんください。

ラズベリーパイの種類・用途・使用するOSの3つは密接に関係しています。例えば、Raspberry Pi 5を使いたい場合、DebianバージョンはTrixieもしくはBookwormが使用でき、バージョンはTrixieであれば64bitと32bit版が、Bookwormであれば64bit版のみが使用できます。
モニターを接続する場合やリモートデスクトップ環境を使用したい場合はデスクトップあり版(通常のRaspberry Pi OS)を、CUIだけで良い場合はRaspberry Pi OS Liteを選択することになります。Lite版はインストールもすぐ終わり動作も軽快ですが、何かあった時のためにデスクトップ環境はあったほうが無難です。
バンドルソフトあり版(Raspberry Pi OS Full)は、オフィスツールやゲームがプリインストールされています。通常はバンドルソフトなし版で問題ないでしょう。
32bitと64bitでは、64bitのほうがパフォーマンスが多少良くなります。
Raspberry Pi 5の力を最大限に引き出すには、2026年1月時点で最新版である、以下の64bit・Trixie・デスクトップあり版の使用をおすすめします。

ラズベリーパイOSイメージのダウンロード
ImagerからインストールしたいOSを選択して、インストール時にバックグラウンドでダウンロードを行うこともできますが、あらかじめOSイメージをPCにダウンロードしておくと、再インストールがすぐできるなど何かと便利です。
OSはさきほどのURLからダウンロードできます。
https://www.raspberrypi.com/software/operating-systems/
ダウンロードしたOSイメージ圧縮ファイル(.xzファイル)は解凍する必要はありません。ちなみに解凍すると6.5GB程度のOSイメージファイル(.imgファイル)となります。このOSイメージファイルをそのままmicroSDのディレクトリにドラッグ&ドロップしただけでは、ラズパイからOSとして起動することはできません。
.imgファイルを展開して個々のファイルとして配置する必要があるため、Imagerを使用して書き込みを行います。Imagerは.xzファイルの解凍、.imgファイルの展開と配置を両方同時にやってくれます。
Raspberry Pi ImagerによるOSイメージのmicroSDへの書き込み(インストール)
まずはImagerを起動します。起動すると以下のような「Device選択画面」が表示され、まずは対象となるRasbperry Piを聞かれます。

使用するラズベリーパイ(ここではRaspberry Pi 5)をクリックし、次へボタンをクリックします。

次に「OS選択画面」が表示されます。ここから書き込みを行うOSを選択することもできますが、既にOSイメージをダウンロード済みなので、スクロールバーを使って下までスクロールします。

1番下のUse customをクリックします。

新しいウィンドウが開くので、ダウンロードしておいてたラズベリーパイOSの.xzファイルを選択して開きます。

OSのファイルがセットされたので、次へボタンをクリックします。

画面が「ストレージ選択画面」に切り替わります。

microSDカードをPCに(microSDカードスロットが無い場合はUSBハブに)挿入し、PCに接続します。このとき、安全のためUSBメモリなどは外しておきます(次のステップで間違ってUSBメモリを選択してしまうと、USBメモリの内容が全て消えてしまいます!)
microSDカードがストレージとして表示されるのでクリックし、次へボタンをクリックします。

「Customization(OSカスタマイズ)画面」は自動でスキップされ、書き込み前の確認画面が表示されますので、WRITEボタンをクリックします。

最終確認メッセージが表示されますので、「I UNDERSTAND, ERASE AND WRITE」をクリックします。

書き込みがスタートしますので、しばらく待ちます。

書き込みが完了すると確認が始まりますので、しばらく待ちます。

書き込みが完了すると以下のようなメッセージが表示されますので、microSDカードを外し、FINISHボタンをクリックします。

以上で、ラズベリーパイOSのインストールは完了です。
③ラズベリーパイの準備・起動
microSDカードのラズパイへのセット
ラズパイを裏返すとmicroSDカードスロットがありますので、OSをインストールしたmicroSDカードを奥まで差し込みます。
奥まで差し込んでもこのように少し出っ張ります。
周辺機器を接続
ラズパイはmicroSDカードをセットして電源を入れれば起動しますが、初期設定を行わないとWi-Fiにつながらずネットワーク経由で操作できません。ですのではじめて電源を入れる前にマウス、キーボード、ディスプレイを接続する必要があります。
まずはマウス・キーボードをUSBポートに接続します。無線タイプのマウス・キーボードの場合、ドングルをUSBポートに差し込みます。どのUSBポートでもかまいません。


次にmicro HDMI – HDMIケーブルを使用してラズパイとディスプレイを接続します。ラズパイのmicro HDMIポートは2つありますが、HDMI0と書いてある左のポートを使用します。


ラズパイの電源投入と起動
ラズパイ4/5では電源はUSB-CポートからDC5Vで3A以上を供給する必要があるため、USB-Cタイプで3A以上が供給できるACアダプターを使用します。ラズパイ5で消費電力の大きなUSB周辺機器を接続する場合、5Aのアダプターが推奨されています。
プラグをラズパイのUSB-Cポートに差し込みましょう。
ラズパイには電源スイッチはありませんので、ACアダプターをコンセントに差し込んで電源を供給しましょう。すぐに赤色LEDが点灯し、緑色LEDが不定期に点滅するはずです。

しばらくするとディスプレイに以下の画面が表示されます。これで起動は成功です。
④ラズベリーパイの初期設定・更新
Nextボタンをクリックします。
Set Countryでは国の設定を行います。デフォルトではイギリス、イギリス英語となっています。
お好みで変えて良いのですが、以下のように設定し(LanguageをJapaneseにすると、OSの言語が日本語になります)、Nextボタンをクリックします。
Country: Japan
Language: Japanese
Timezone: Tokyo
反映されるまでしばらく待ちます。
次のCreate Userではユーザー名とパスワードの設定を行います。
あまり推奨されませんが、ここではユーザー名はpi、パスワードはお好きなものを設定し、Nextボタンをクリックします。
ユーザー名にpiを指定すると注意が表示されますが、ここではOKボタンをクリックして次に進みます。
アクセスポイント一覧が表示されたら、お使いになるSSIDをクリックし、Nextボタンをクリックします。
アクセスポイントのパスワードを入力し、Nextボタンをクリックします。
ブラウザの選択画面となりますので、ここではChromiumを選択、Nextボタンをクリックします。
次のUpdate Softwareの画面では、OSをアップデートするか聞かれます。Nextボタンをクリックします。ここでSkipをクリックしてしまうと、OSを日本語化するファイルがインストールされません。
まずは言語ファイルのダウンロード、続いて言語ファイルのインストールが始まります。


次に、アップデートのダウンロード、続いてインストールが始まります。


アップデートが終わると以下のように表示されるので、OKをクリックします。

セットアップが完了するとこのように表示されますので、Launchボタンをクリックします。

デスクトップが表示されます。
再起動(左上ラズパイアイコン → Shutdown… → Reboot の順にクリック)すると日本語表示が有効となり、ゴミ箱の表示が日本語になります。
以上で初期設定は完了です。
おわりに
いかがでしたでしょうか? ぜひラズベリーパイにRaspberry Pi OSをセットアップして使ってみてくださいね😊


