ラズベリーパイをリモート操作(SSHコマンド)
使い慣れたMacやWindows PCからラズベリーパイを遠隔操作するのに、デスクトップ環境をそのままリモート操作するVNC Viwerを使用する方法以外に、SSHコマンドを使用する方法があります。
この方法では、MacのターミナルやWindowsのコマンドプロンプト/Power Shellからラズベリーパイのターミナルを遠隔で使用できます。
なお、「SSHはそんなに使わないかも」という場合でも、リモートデスクトップ操作のVNC Viewer、Windowsでファイル転送ができるWinSCP、Macでファイル転送ができるFileZillaを使用する場合、SSHの有効化は必須ですので、ぜひ有効化しておくといいかと思います。
ラズベリーパイの準備
以下の3つのうち、いずれかの方法でラズベリーパイのSSH機能を有効化しておきます。
Raspberry Pi OSインストール時にSSHを有効化
1番簡単な方法なのでおすすめです。
Raspberry Pi Imagerを使用する際、OS選択後に歯車アイコンをクリックします。
Enable SSHとSet username and passwordに✔を入れ、ユーザーネームとパスワードを設定しておきます。
以上で完了です。
Raspberry Pi ConfigurationからSSHを有効化
ラズパイアイコン → Preferences → Raspberry Pi Configuration の順にクリックします。
Raspberry Pi Configurationが開くので、Interfacesをクリックし、SSHのトグルスイッチをクリックして右側に◯があるようにして有効化します。有効化したらOKボタンをクリックします。
以上で完了です。
ターミナルからSSHを有効化する
デスクトップのターミナルのアイコンをクリックします。
ターミナルに以下のコマンドを入力します。
sudo raspi-config
Raspberry Pi Software Configuration Toolが開きます。
マウスは使えないので注意してください! キーボードの↓キーを押して、3 Interfaces Optionsまで移動し、Enterキーを押します。
↓キーを押して、I2 SSHまで移動し、Enterキーを押します。
SSHサーバーを有効化するか聞かれますので、←キーで<Yes>に合わせ、Enterキーを押します。
SSHサーバーが有効化されたと表示されますので、Enterキーを押します。
前の画面に戻りますので、↓キーと→キーで<Finish>を選択し、Enterキーを押します。もしくはEscキーを押すことでも終了できます。
以上で完了です。
お使いのPCからSSHで接続
Macの場合はターミナルから、Windowsの場合はコマンドプロンプトもしくはPower Shellから以下のコマンドを実行します。
ssh ユーザー名@ホスト名もしくはIPアドレス
実際は以下のようになるかと思います。
ssh pi@raspberrypi.local もしくは ssh pi@192.168.0.111
初めて接続する時は Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? (日本語訳:「本当に接続しますか?」)と聞かれますので、必ずキーボードでyesと打ち込んでEnterキーを押します。
ラズベリーパイのユーザーのパスワードを聞かれますので、入力してEnterキーを押します。この時、画面に****などは表示されません。
ログインが完了すると以下のように ユーザー名@ホスト名: ~ $ などと表示されます。これが表示されれば、デスクトップ環境でターミナルを使用するのと同じように操作できます。
伝統的にラズベリパイのデフォルトユーザーはpiでしたが、セキュリティー上好ましくないとの意見から、pi以外に変更することが最近では勧められています。しかしながら、自宅のプライベートネットワーク上で使用する場合がほとんどだと思いますので、グローバルIPを使ってWebサーバーを公開しするなどの場合を除いて、デフォルトユーザーはpiで問題ないかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか? 慣れてくるとSSHでの操作のほうがいい! となるかもしれません😁 ぜひ使いこなしてみてくださいね。