【2026年完全版】モニターなしでラズベリーパイのOSインストールと初期設定
以前はラズベリーパイのOSインストールと初期設定にはモニター/ディスプレイ・キーボード・マウスが必ず必要でした。というのは、初回起動後にWi-Fiの設定やSSHの有効化がGUI画面上でしかできなかったからです。これが、Raspberry Pi ImagerというOS書き込みソフトが出たことで不要になりました。このソフトを使ってPCだけでRaspberry Pi OSをインストールする方法を、初心者の方にでもわかりやすく紹介していきます。
①OSインストール前の事前準備
ラズベリーパイの入手
まずはラズベリーパイを購入しましょう。2026年5月現在、容易に購入できるラズベリーパイは Raspberry Pi Zero 2 WH、Raspberry Pi 4、もしくはRaspberry Pi 5となります。ラズパイの購入については ラズベリーパイの通販と店舗での購入 を、ラズパイの種類について詳しく知りたい方は ラズベリーパイの5つの種類、失敗しない選び方、おすすめ入門機 をごらんください。

Raspberry Pi 5
周辺機器の入手
OSのセットアップにはPC、microSDカード、microSDカードリーダー(USBハブ)、ACアダプターが必要です。その他、今回は必要ありませんが周辺機器ついての詳細は ラズベリーパイに何が必要?|周辺機器の選び方 をご参照ください。
②OSのインストール
周辺機器が揃ったら、OSのインストールに入っていきましょう。
Raspberry Pi Imagerのダウンロードとインストール
ラズベリーパイのOSをmicroSDカードに書き込みを行う専用ソフトとして、Raspberry Pi Imagerがあります。このソフトをお使いのPCにインストールするところから行います。このRaspberry Pi Imagerは使用スタイルにかかわらず必要です。

まずは以下のURLにアクセスします。
https://www.raspberrypi.com/software/
Raspberry Pi Imagerというセクションがありますので、お使いのPCのOSに応じてDownload for macOSもしくはDownload for Windowsのボタンをクリックし、Imagerのインストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを実行してImagerをPCにインストールします。Macの場合、アイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップします。

使用するラズベリーパイOSの決定
Raspberry Pi OSは、64/32bitの違い、Debianバージョンの違い(最新版のTrixieや一世代前のBookworm)、デスクトップ環境のあり/なし、バンドルソフトのあり/なしから12種類ほど存在します。さらにそれぞれの種類に最新のものから過去のものまでバージョンが存在します。
Raspberry Pi OSはLinuxディストリビューションと呼ばれるもののひとつで、Debian(デビアン)と呼ばれるLinuxディストリビューションをベースに作られています。ですので、2020年まではRaspberry Pi OSという名前ではなく、Rasbian(ラズビアン)という名前でした。
Debianが更新されるとRaspberry Pi OSも更新され、そのDebianの最新バージョン名がTrixieで、ひとつ前がBookworm、その前のバージョンがBullseye、その前がBusterです。
以下のURLにアクセスすると、12種類のOSを確認できます。
https://www.raspberrypi.com/software/operating-systems/
Compatible with: となっている部分を見ると、対応のRaspberry Piの種類とリビジョンが確認できます。ラズパイの種類やリビジョンについては ラズベリーパイの5つの種類、失敗しない選び方、おすすめ入門機 をごらんください。

ラズベリーパイの種類・用途・使用するOSの3つは密接に関係しています。例えば、Raspberry Pi 5を使いたい場合、DebianバージョンはTrixieもしくはBookwormが使用でき、Trixieであれば64bitと32bit版が、Bookwormであれば64bit版のみが使用できます。
モニターを接続する場合やリモートデスクトップ環境を使用したい場合はデスクトップあり版(通常のRaspberry Pi OS)を、CUIだけで良い場合はRaspberry Pi OS Liteを選択することになります。Lite版はインストールもすぐ終わり動作も軽快ですが、何かあった時のためにデスクトップ環境はあったほうが無難です。
バンドルソフトあり版(Raspberry Pi OS Full)は、オフィスツールやゲームがプリインストールされています。通常はバンドルソフトなし版で問題ないでしょう。
64bitと32bitでは、64bit版のほうがパフォーマンスが多少良くなります。
Raspberry Pi 5の力を最大限に引き出すには、2026年5月時点で最新版である、以下の64bit・Trixie・デスクトップあり版の使用をおすすめします。

Raspberry Pi ImagerによるOSイメージのmicroSDへの書き込み(インストール)
ストレージの選択まで
まずはImagerを起動します。

使用するラズベリーパイ(ここではRaspberry Pi 5)をクリックし、次へボタンをクリックします。

次に「OS選択画面」が表示されます。前の画面で選択したラズベリーパイ の種類に応じて対応するOSのみが表示されますので、Raspberry Pi OS (64-bit)をクリックし、次へボタンをクリックします。

画面が「ストレージ選択画面」に切り替わります。

microSDカードをPCに(microSDカードスロットが無い場合はUSBハブに)挿入し、PCに接続します。このとき、安全のためUSBメモリなどは外しておきます(次のステップで間違ってUSBメモリを選択してしまうと、USBメモリの内容が全て消えてしまいます!)
microSDカードがストレージとして表示されるのでクリックし、次へボタンをクリックします。

OSカスタマイズ設定
まずはホスト名を入力します。ホスト名はネットワーク上でのコンピューター名で、raspberrypiなどと入力して次へボタンをクリックします。

ローカライゼーションでは首都、タイムゾーン、キーボードレイアウトを指定し、次へボタンをクリックします。

ユーザーネームではラズベリーパイ に設定するお好きなユーザー名とパスワードを入力します。ここではユーザー名はpiとしています。入力したら次へボタンをクリックします。

ラズベリーパイは伝統的にユーザー名にpiが使用されてきましたが、最近ではセキュリティーの観点からpiのユーザー名使用は推奨されていません。ただし、インターネットに公開しないような個人的な使い方であればpiでも問題ないでしょう。
Wi-FiはSSIDとパスワードを2回入力し、次へをクリックします。

SSHセクションではSSHを有効化するのトグルスイッチをOnにし、次へをクリックします。

Raspberry Pi Connectは今は使用しないのでそのまま次へボタンをクリックします。

書き込み
I UNDERSTND, ERASE AND WRITEをクリックします。

書き込みがスタートしますので、しばらく待ちます。

書き込みが完了すると確認が始まりますので、しばらく待ちます。

書き込みが完了すると以下のようなメッセージが表示されますので、microSDカードを外し、「続ける」ボタンをクリックします。

③ラズベリーパイの準備・起動
microSDカードのラズパイへのセット
ラズパイを裏返すとmicroSDカードスロットがありますので、OSをインストールしたmicroSDカードを奥まで差し込みます。

奥まで差し込んでもこのように少し出っ張ります。

ラズパイの電源投入と起動
ラズパイ4/5では電源はUSB-CポートからDC5Vで3A以上を供給する必要があるため、USB-Cタイプで3A以上が供給できるACアダプターを使用します。ラズパイ5で消費電力の大きなUSB周辺機器を接続する場合、5Aのアダプターが推奨されています。

プラグをラズパイのUSB-Cポートに差し込みましょう。

ACアダプターをコンセントに差し込んで電源を供給しましょう。すぐに赤色LEDが点灯し、緑色LEDが不定期に点滅するはずです。

しばらくするとSSHで接続できるようになります。SSHの詳細はお使いのPCからSSHで接続をご覧ください。また、VNC Viewerでリモートデスクトップを使用したい場合は、VNC Viewerでリモート操作をご覧ください。
④ラズベリーパイの更新
以下の順にターミナルでコマンドを実行します。OSは最新化され、安心して使用できるようになります。
sudo apt update
sudo apt full-upgrade -y
sudo reboot
なお、上記の操作だけではOSは日本語化されませんので、日本語環境が必要な場合は別途作業が必要になります。
おわりに
いかがでしたでしょうか? ぜひラズベリーパイにRaspberry Pi OSをセットアップして使ってみてくださいね😊



